2012年7月6日金曜日

知っているはずのこと。

みなさん、こんにちは。
梅雨の晴れ間を喜んだり、突然の雨に困ったり、
お天気と連動して心模様も様々でしょうか。

今年度にはいって三ヶ月、
そろそろ疲れがピークという方もいるかもしれません。

専門学校の勉強はこれまでとはかなり質が異なるように思います。
もちろん勉強の仕方や基礎的な学力はそれまでに培われてきたものが
力になってくれるに違いありません。
でも、その内容はこれまでの勉強と連続性を見出すのが
少し大変なのではないでしょうか。

まるで知らない土地で迷子になってしまったような、
山道と知らずにサンダルできてしまったような、
なんとも心もとない気持ちで、
黒板に書かれる言葉たちを眺めている人もいるのではないでしょうか。

文字としては知っているのに、
きいたこともみたこともない言葉たち。
そしてそれらが普通に使われている社会があること、
自分は本当にそこを目指しているのだろうか、
そこで働くようになることができるのだろうか、
周りのみんながしている質問の意味すらわからない、
などなど、勉強に対する不安は決して小さくありません。

人間関係も同じですよね。
いくら母国語が同じだからって、
初対面の相手とすぐに仲良くなるのは難しいし、
ましてや理解するなんてとんでもない。
でもいつのまにか、数は少なかったとしても、
とても親密じゃないにしても、
みんなはひとりっきりじゃないはずです。

勉強だって、
まだ小さかったから忘れてしまったかもしれませんが、
幼稚園のとき、小学校のとき、
はじめて触れる学習の世界に
こんな不安はすでに経験ずみなはずです。
ヨーク思い出してみてください。

みんなはここにくるまでに、
もっともっと何も知らない状態から何かを知り、
それを基盤に次へ進み、また壁にぶつかり、
知らないうちにそれも乗り越え、という繰り返しをしてきているはずです。
だから今ここにいます。
そして、社会人になるときにもきっと同じ体験をします。

今の不安はすでに知っている不安で、
これかも出会う不安で、
まったく知らないものから
少しずつ「知っている」ものに変わっていきます。

だから心配いりません。
心配でしょうけど、
そこには「あっ、このかんじ知ってるかも」
という感覚が必ず含まれるはずです。
その感覚がみんなの武器です。
いつのまにか困難を越えてきた証です。
まったくゼロということはありません。

希望というのも決して根拠ないものではなく、
みんなが歩いてきたところに
きちんとくっついてきています。
だから大丈夫。
歩むペースは違っても、少しずついきましょう。

もうすぐ夏休み。
疲れた心身を整えて、
知っているはずのものを知らないものにして
嘆くことなく、またゆっくりはじめましょう。

いつも応援しています。
体調にも気をつけてお過ごしくださいね。