2010年11月12日金曜日

表情

こんにちは。今日は少し暖かいですね。
紅葉もとてもきれいです。
いつもの道や小さな公園でもほんのり幸せ。
静かにゆっくり季節が巡るのを感じていきたいものですね。

最近、生後数ヶ月の赤ちゃんと遊んでいて
とても面白かったことがあります。
それは表情です。
次から次へとクルクルクルクル変わる表情には
振り回されっぱなしですが、
つくづく私たちはいつからこんなに無表情になったのか、
と思ってしまいます。

彼らの表情が豊かなのは
その場その場で本能に従っているからであり、
ことばをまだもっていないからであり、
ひとりでは生きていけないからともいえるでしょう。

でも、ことばを獲得しても、そのことばで本音が言えない、
顔で笑って、心で泣いて、とかいうのもありますね。
それはそれで素敵なところもありますけれど、
秘め事に意味があるのは、本当のことがあってこそです。
秘めてばかりでは何が本当に秘めたいことなのかもわからなくなってしまいます。

そういうときは、たいてい、相手の反応を気にして
自分の気持ちを押し隠してしまっているときです。
人とうまくやるために表層を保つのは必要なことです。
でも自分の気持ちを大切にしないで
人の気持ちに沿うことはできるのでしょうか。

わたしたちもみんな赤ちゃんでした。
無理ばかりでなく、隠すばかりでなく、
本当のことにも触れていける強さと健康さを
忘れないようにしたいものですね。